インドカレーには、野菜カレーもたくさんあります。インドで大多数を占めるヒンドゥー教では牛が神様の使いとされ、牛肉を食べないことも一因です。ひよこ豆の入ったチャナマサラは、知っている人も多いかもしれません。パラックパニールは、ほうれん草とチーズのインドカレーです。
日本のカレーでは考えられない組み合わせですが、生クリームの旨味が両者を取り持ち、肉が入っていなくても濃厚な味わいになります。コザンブはインド料理の中で、野菜の煮物といった位置づけです。食感のよいレンコンや里芋、ヤングコーンや彩りのグリンピースなど盛りだくさんの野菜が入っています。レンコン以外の野菜は作る人によって様々で、タマリンドの酸味とココナッツミルクに合う野菜なら何を入れても大丈夫です。
ゴボウなど、特に根菜との相性がよいようです。ベイガンティルマサラは、ナスと黒ゴマが入ったカレーです。ベイガンがナス、ティルはゴマを指し、マサラはインド料理の混合香辛料の総称になります。南インドのタミル地方のカレーで、黒ゴマとトマトのソースに、グリルして旨味を閉じ込めたナスがよく合います。
南インドにはミールスという野菜料理中心の定食があり、サンバルとライスの組み合わせを軸に、数種類のカレーや副菜が添えられています。通販で買うレトルトのインドカレーには、本場のインドと同じ食べ方ができるように少なめの量で売られているものもあります。通販のレトルトを使えば、手間をかけずにミールスが楽しめます。たくさん買って重くなっても、通販なら指定の場所に届くので安心です。